実例!行動計画について新人看護師が指摘されがちなこと

行動計画は看護師として働く上で大事なツールです。そのため、看護学校や現場でも新人看護師は行動計画について厳しく指導されます。実際の指摘やアドバイスの具体例には、どのようなものがあるのでしょうか。

よくあるのが、具体性が無い、という指摘です。「呼吸困難があるため気を付ける」とだけ書かれていても、どの程度の呼吸困難があり、どのように気を付ければいいのかわかりません。どういった原因によりどの程度の呼吸困難があり、それを踏まえた上で何に気を付けなければいけないのかが書かれていなければいけません。「心不全のために軽度の呼吸困難があり、呼吸音、呼吸回数、呼吸の深さに注意する」と書いておけば、具体性が出ます。

患者の状態を無視している、ということもよくある指摘です。行動計画にリハビリや検査を組み込む際に、こちら側の都合でスケジュールを組んでしまい、患者の疲労状態を無視してしまうというミスはありがちです。リハビリ後には患者の休憩時間を設けるなど、患者目線になって計画を立てることも覚えなければなりません。

詰め込みすぎ、という指摘も新人が来るたびに起こる指摘です。やる気がある、プレッシャーを感じている、加減が分からないなど理由は様々ですが、実現不可能な行動計画を立ててしまう新人看護師は多くいます。時間はもちろんのこと、体力にも限りがあります。それを考慮せずに計画を立ててしまっても、結局手に負えずに周りに迷惑がかかるだけです。働いていく内に限度を認識し、実現可能な計画を立てるようにしましょう。